「アナザースカイ」の蜷川実花さんの言葉
何かを奮い立たせてくれるような
不確かなものを確認させてくれたような
語られたひと言ひと言が
染みた
十代の頃から
気づけばずっと続けているもの
遊んでるけど
真剣になれるもの
ファインダーを覗くとふわっと別世界にいるような
その別世界が本当は真実を映し出しているような
言葉じゃないねんなあ
言葉も好きやけど説明するん下手やし
やっぱり一番しっくりくる
見た人がそれぞれ想像力や記憶で遊ぶ
でもどこかで同じものを見ているような
実花さんが言ってた
写真には欲望が詰まっているって
”時を止めたい”という欲望
実花さんの撮る造花
いつまでも枯れない花
そこにもまた人間の欲望が詰まっている
写真には人の欲望が映し出されているようだ
滑稽なほど狂おしい欲望
でもそれは神聖なものと異なるものではないような気がしてならない
”人間は肉でしょ 気持ちいっぱいあるでしょ”
藤原新也の全東洋街道に書かれたこの言葉
やっぱりここに戻ってくる
これから先も
欲望を撮り続けよう
そこにはいっぱいいっぱい
気持ちがあるから