「ブッダは慈悲の心でテロリストの親玉であるウサマ・ビン・ラディン氏を説得できますか?」
と聞いたのです。その瞬間、会場はしーんとしました。
ダライ・ラマ法王は即答しました。
「それは難しい。しかし、チャンスがあれば、私はビン・ラディン氏にあってみたい」と。
どうしてですかと尋ねると法王は「ビン・ラディン氏も仏の子だからです」と答えたのです。
「全ての人は、仏の子どもである。彼は、あの時代に生まれてその時期にテロリストになった。
仮にアメリカに生まれていたら、テロリストの撲滅のために働いていたかもしれない。
いろいろなご縁によっていろいろな思われ方をしているわけで、
それでもすべての人は、仏の子供である」とダライラマ法王は言いました。
すごい発言でしたよ。(中略)
ダライラマ法王は「私は、彼らも仏の子どもだと思っている。人は仏に近づけるのだ。
すべての人には慈悲や愛の心がある」と話してくれました。
神(サムシング・グレート)と見えない世界 矢作直樹・村上和雄 より
先日電車の中でこれを読んだ瞬間
ギーターが頭に浮かび
不覚にも涙があふれてきた
善を見て愛慕せず
悪を見て嫌悪せず
好悪の感情を超えた人は
完全な智識を得たのである
バガバット・ギーター 第3章57節
森羅万象いかなる処にもわたしを見
わたしのなかに森羅万象を見る人を
私は必ず見ている
彼は常にわたしと共にある
バガバット・ギーター 第6章30節
ダライラマ法王のお言葉にいたく感動した電車の中でのできごと